調布市学校保健会会報第39号に、当ネットワーク役員による寄稿「おいしい空気」が掲載されました

調布市学校保健会 会報第39号に、当ネットワーク役員である麻生泰二医師による寄稿が掲載されました。

たいへんわかりやすく受動喫煙や調布市の受動喫煙防止条例について解説されています。

以下、全文です。

おいしい空気

 

2019年はラグビーワールドカップのゲームが調布でもありました。『にわかファン』の私も含めてみんなラグビーの試合(しあい)や力のぶつかり合いにワクワクしましたね。

2020年はオリンピック、パラリンピックが開かれます。どんな選手(せんしゅ)やゲームを見ることが出来るのでしょうか。

大きなイベントがあると海外(かいがい)からも多くの方がいらっしゃいます。東京(とうきょう)は、そして私たちの調布は『きれいな街(まち)だね』と思ってもらえるとよいですね。

 

実は調布はきれいな空気(くうき)で皆さんをタバコの煙(けむり)から守っている市でもあります。

『受動喫煙・じゅどうきつえん』という言葉、聞いたことがありますか。

受動喫煙とは自分がタバコを吸っていないのに、大人が吸ったタバコの煙を吸ってしまうことです。煙だからけむいだけ、だったら困らないのですが、実は知らないうちに吸ってしまったタバコの煙で『病気(びょうき)』になることがある、とわかっています。

ということは『受動喫煙は健康問題(けんこうもんだい)』なのですね。

受動喫煙についての『条例(じょうれい)』という規則(きそく)が2019年にできました。

どのような条例かというと、

・人が多い駅の周りはタバコを吸えなくなりました。

・皆さんが遊ぶ公園でもタバコは吸えません。

そのほかに、

・学校のまわりでもタバコは吸えません。

・そして毎日皆さんが通る通学路(つうがくろ)でも大人の方にタバコを吸わないようにお願いしています。

学校の通学路。今までと違うマークになっているのに気がつきましたか?

電信柱をちょっと見てもらったらわかると思います。

 

皆さんは大人になったらタバコを吸ってみたいですか?

『タバコを吸う』ということは自分の健康にも悪いことがおこりやすくなるかもしれないし、さらに周りの大切な人もその煙を吸うと健康を壊してしまうかもしれません。

タバコを手に取る前に『受動喫煙』のことを思い出してください。

自分の健康は自分でも考えてゆきましょう。

調布の青い空がいつまでも続きますように。